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海外版『デスノート』監督、原作へのリスペクト

まだ34歳!アダム・ウィンガード監督

 日本の人気コミック「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)をハリウッドで実写化したNetflixオリジナル映画『Death Note/デスノート』が25日から配信され、製作が発表された時点で大きな注目を浴びていた同作への反響がネット上には数多く寄せられている。昨年メディア向けに公開された撮影現場で、アダム・ウィンガード監督(34)がどのような思いでメガホンを取ったのかを語った。

■日本のアニメ大好きのウィンガード監督

 これまで『ABC・オブ・デス』『ブレア・ウィッチ』といったホラー作品や『サプライズ』『ザ・ゲスト』などのスリラー作品を手がけてきたウィンガードは、いまハリウッドが注目する新進気鋭の映画監督。子どもの頃から日本のアニメの大ファンだったそうで、お気に入りの作品としては『AKIRA』や「獣兵衛忍風帖」、SFアニメの「マクロスプラス」の名前をあげた。

 「DEATH NOTE」に関しては、以前に弟と電話で話している時に「もし何かマンガを実写化するなら『DEATH NOTE』をやるべき!」と言われてから知ったそうで、電話の数年後に実際に実写版「DEATH NOTE」を監督するオファーを受けた時の印象を「とてもクールだったよ」と振り返った(ちなみにその弟は死体役で今作に出演している)。そんな縁もあり、オファーに対して「すぐに手を挙げて応じた」というウィンガード監督が目指したのは、ノートに名前を書かれた人が死ぬという非現実的な設定の「DEATH NOTE」を、かぎりなく現実世界におとしこんだ作品だった。

■リアルを目指したハリウッド版『Death Note』

 ウィンガード監督はこの映画を製作するにあたり、「クリストファー・ノーランが『バットマン』映画にもたらしことと同じようなものを与えたかったんだ」と明かす。『ダークナイト』という傑作を生み出したノーラン監督について「彼は『バットマン』の世界で自分自身のものをやった。その世界とキャラクターをリアルなやり方で作り上げたんだ」と続け、本作については「ザラザラとしたリアリティーを与えて、現実に根付かせること」を目指したそうだ。

 「現実に根付かせること」の一例として、今作の登場人物たちのファッションやヘアスタイルはマンガとは違う。主人公ライトは髪を金髪に染めており、原作で抜群の人気を誇るミサミサこと弥海砂にあたるミア・サットンもツインテールにしていない。ウィンガード監督は「この映画はアメリカのシアトルを舞台にしている。人々がそのエリアでどういった服装や見た目をしているかを観察した」そうで、原作をいかしつつも「キャラクターをシアトルという新しいロケーションにつながるものにすることを重要視した」と説明した。

■苦心した死神リュークの描き方

 「DEATH NOTE」において最も現実とかけ離れているのは死神リュークのキャラクターだろう。現実的な世界にリュークを登場させることについてウィンガード監督は「リアリティーに基づいた世界に、完全にファンタジータイプのキャラクターを放り込むことが楽しいところなんだ」と笑顔を見せ、「僕は日本の映画で観たことのない方法でリュークを描きたかった」と自信をのぞかせる。

 その方法についてウィンガード監督はいろいろと苦心したらしく、大きなリュークの操り人形を準備することも考えたが、その方法ではなく、身長約210センチの役者をキャスティングし、彼に「オリジナルのキャラクターにものすごく近いレベル」に再現した衣装を着せてリュークにふんしてもらうという方法を選択した。リュークの赤い目についても、リューク役の俳優に小さなLEDがついた特殊なメガネをかけてもらうことで死神の目を再現し、その光る目が「周囲の世界と反応しあうんだ」と強いこだわりを明かした。

■ウィンガード監督による新たな『デスノート』

 ウィンガード監督は、本作の製作中に出会ったたくさんの「DEATH NOTE」ファンから「どんなことを失敗してほしくないか」という意見をもらったそうだ。その意見に耳を傾けながらも、「今までに見たことのないリアリスティックな方法で作品に命を吹き込みたかった」と熱く語る監督からは、原作へのリスペクトの気持ちがあふれており、言葉の端々にそれを感じた。日本のアニメファンでもあるウィンガード監督の手によって、新しい『Death Note』が誕生している。(編集部・海江田宗)

Netflixオリジナル映画『Death Note/デスノート』は配信中

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