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本日お誕生日ベッキー
HOLLYWOOD, CA - MAY 10: Actor Matt Bomer attends the premiere of 'The Nice Guys' at TCL Chinese Theatre on May 10, 2016 in Hollywood, California. (Photo by Jason LaVeris/FilmMagic)
↑マット・ボマー
近頃はネットワーク局、ケーブル局に加えて、NetflixやAmazon、Huluなどの動画配信サービスのオリジナル作品も急激に増え、もはやどのドラマを見ればいいものやら…と視聴者が迷ってしまうような状態の米テレビ業界。しかもね、動画配信サービスのオリジナル作品っていうのが、どれもこれもケーブル局ドラマに負けず劣らずのハイクオリティなんですよね。
中でも一歩リードしているのはNetflix。近年の賞レースを席巻している「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」は言うに及ばず、マーベルと組んだ「デアデビル」に「ジェシカ・ジョーンズ」、往年の国民的ドラマをリバイバルさせた「フラーハウス」、サム・シェパードとシシー・スペイセクが夫婦役というだけでも映画ファンなら感涙ものの「ブラッドライン」などなど、とにかく面白いしよく出来ている。いまだに筆者世代以上のベテラン映画ファンの中には、ドラマっていうだけで“でも所詮はテレビでしょ?”なんてのたまう人も少なくないのですが、もはやそんな時代じゃないのよ!と言いたくもなるもんです。
あ、横道にそれました(笑)。それはさておき、そうした状況の中、Netflixに追いつけ追い越せとばかり「トランスペアレント」や「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」などの話題作を放つAmazonが、来る6月17日に2本の新作ドラマをアメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア、そして日本の5カ国同時に配信スタートさせることが発表されましたので、早速ご紹介させていただこうと思います。
はい、既にご存知の海外ドラマファンも多いかと思いますが、「ホワイトカラー」のマット・ボマーが主演を務める作品。アメリカの文豪F・スコット・フィッツジェラルドの未完の長編小説「ラスト・タイクーン」のドラマ化にあたります。これは、ハリウッド映画黄金期にスタジオ・システムを確立し、若くして亡くなった伝説的な大物映画製作者アーヴィング・タルバーグをモデルにしたハリウッド内幕もの。’76年に巨匠エリア・カザンがロバート・デ・ニーロの主演で映画化したこともあります。日本では宝塚歌劇団が舞台ミュージカル化していますね。
↑'76年の映画版に主演したロバート・デ・ニーロ
タイクーンとは“大物”とか“実力者”という意味。物語は大恐慌時代の’30年代を舞台に、若くして大手スタジオの実権を握った制作部長モンロー・スタールの栄枯盛衰を描いていきます。もちろん、モンロー役を演じるのがマット・ボマー。その上司であり師匠的な存在のボス、パット・ブレイディ役には、「そりゃないぜ!?フレイジャー」でエミー賞を5年連続獲得したテレビ界の大御所、ケルシー・グラマーが扮しています。その娘セシリア役として映画「白雪姫と鏡の女王」(’12)のリリー・コリンズが出演しているのも話題です。
監督と脚本を手掛けるのは、「キャプテン・フィリップス」(’13)でアカデミー脚本賞にノミネートされたビリー・レイ。映画監督としても「ニュースの天才」(’03)や「アメリカを売った男」(’07)などの社会派問題作を発表して高い評価を得ている才人です。
↑主人公のモデルになったアーヴィング・タルバーグと妻の大女優ノーマ・シアラー
なお、モンロー役のモデルになったアーヴィング・タルバーグは、当時ハリウッドで最大のスタジオだったMGMの制作部長で、新人の頃は女性と見間違えれらたというくらい、美しい顔をしたイケメンだったことでも有名な人物。女性には見向きもしない仕事人間だったものの、MGMのトップスターだった大女優ノーマ・シアラーがゾッコンに惚れ込み、彼女の方からの猛アタックの末に結婚したという逸話も残されています。スタジオ・システムの原型となる制作体制を確立したことから、'30~'40年代に花開いたハリウッド黄金期の立役者とも呼ばれ、MGMが製作するほぼ全ての映画の企画から配役、脚本、撮影、編集、宣伝に至るまで彼が1人で判断を下していたという天才。ただ、生まれつき病弱な体質だったらしく、長年のハードワークがたたって37歳という若さでこの世を去りました。
こちらはアメリカの女流作家メグ・ウォリツァーが’13年に発表した同名ベストセラー小説のドラマ化。1974年のサマーキャンプで知り合った芸術家志望のティーンたちの数十年に渡る友情を通して、成功や失敗、悲劇、秘密など彼らが経験する様々な試練が描かれていきます。
↑ローレン・アンブローズ
その中心人物である女優志望のジュールズを演じるのが、ドラマ「シックス・フィート・アンダー」の末っ子のクレア役で知られるローレン・アンブローズ。美貌にも財力にも才能にも恵まれない彼女が、頭の回転の速さだけを武器にのしあがろうとするのだそうです。そのほか、「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」の天才数学者チャーリー役でお馴染みのデヴィッド・クラムホルツ、「マッドメン」のメーガン役で知られるジェシカ・パレなどが出演します。
なお、パイロット版の監督を務めるのは、「フォー・ウェディング」(’94)や「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(’05)などの名匠マイク・ニューウェル。彼がドラマの演出を担当するのは’93年の「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」以来のことだそうです。
今後もマイリー・サイラスが主演するタイトル未定のウディ・アレン監督作(アレンにとっては初のドラマ)、マイケル・ベイ監督が手がけるジャック・ライアン・シリーズのドラマ版など、強力なタイトルが控えているAmazon。ますます目が離せなくなりそうですね。
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