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『ホームランド』でエミー賞ノミネート『クリマイ』ギデオン役M・パティンキンの魅力

繊細で優しい性格のマンディ・パティンキン

LOS ANGELES - JANUARY 31: 'A Real Rain' -- Gideon (Mandy Patinkin, center), Hotchner (Thomas Gibson, second from left) and the Behavioral Analysis Unit (Matthew Gray Gubler, right) are brought in to investigate a series of killings that appear to be the work of a vigilante, on CRIMINAL MINDS, scheduled to air on the CBS Television Network. Also pictured, Tonya Pinkins as Det. Nora Bennett, left. (Photo by Cliff Lipson/CBS Photo Archive via Getty Images)

『クリミナル・マインド FBI行動分析課』では、BAU(行動分析課)チームの若い特別捜査官たちを厳しくも優しい目で見守るベテランプロファイラー、ジェイソン・ギデオンを演じていたマンディ・パティンキン。
このジェイソン・ギデオンは、威厳と包容力のある「BAUのお父さん」的魅力のある人気キャラクターでした。たった2シーズンでの降板となりましたが、初期シーズンのメインキャラとして今日の『クリミナル・マインド』の原型をつくったという意味では重要な役割を果たしたと言えるでしょう。
筆者自身、ギデオンは今でもかなり好きなキャラクターです。

マンディ・パティンキンがたったの2シーズンで同ドラマを降板した理由は、ストーリーの残虐さに耐えきれなくなったからなのだそう。『New York Magazine』のインタビューの中では、

今までで一番大きな過ちは、そもそも『クリミナル・マインド』への出演を選択したことだ。最初想像していたのとは、かなり違った。女性たちが、毎晩、毎日、毎週、毎年こんなに殺されたりレイプされるなんて思ってもいなかった。そのことで、私の魂とパーソナリティーはひどく傷ついた。『クリミナル・マインド』出演後は、テレビドラマの世界でもう一度働きたいと思えなくなった。

出典元:http://www.tvguide.com/news/mandy-patinkin-regrets-criminal-minds-1053095/

「クリマイに出演したこと自体が大きな間違い」とここまでキッパリと言いきられると、ファンとしては少し複雑な気分です。
しかし、このインタビューからは、彼が本当に繊細で優しい性格をしていることが伺えます。ギデオンがあんなに魅力的なキャラクターだったのも、タフで厳しいFBIプロファイラーとしての顔の中に、パティンキン自身が持っている繊細さと優しさがにじみ出ていたからこそ……ではないでしょうか。

『ホームランド』エミー賞助演男優賞ノミネート!ソール・ベレンソン役に込めたアンネ・フランクへの思い

一時はテレビドラマに出演することすら嫌気がさしていたというパティンキンでしたが、その後復活してドラマ『ホームランド』にCIAの管理職ソール・ベレンソン役で出演。この『ホームランド』は、CIAを舞台に、テロリズムやフェイクニュースなど時事ニュースを盛り込んでいることでも話題です。
クレア・ディーンズ演じる主人公のCIA特殊部員キャリーのよき上司として彼女を支えるキャラクターです。やはり、ギデオンのイメージが強いためか、パティンキンにはこのような包容力ある“理想の上司”的な役がピッタリはまるような気がします。

『ホームランド』について、『クリミナル・マインド』よりは残酷なシーンが少ないと語っているマンディ・パティンキン。
じつは、このドラマの中で彼が演じるソール・ベレンソンというキャラクターには、彼のアンネ・フランクへの思いが込められているのだそう。

2011年、パティンキンはブロードウェイの『Compulsion』という舞台でシッド・シルバーという役を演じている最中だった。その中でパティンキンが演じたキャラクターは、『アンネの日記』を脚本化して舞台にする試みを何とかして実現させようとした人物だ。パティンキンは「彼が本当に望んでいたのは、アンネの真実の言葉だと彼が感じたものを守ることだった」と話す。(中略)この舞台のリハーサルが進行していたのと同じ頃、パティンキンは『ホームランド』パイロット版も撮影していた。そこで、彼はこの2つのキャラクターを結びつける方法を思いついたという。

出典元:https://www.nbcnews.com/politics/first-read/mandy-patinkin-anne-frank-inspiration-homeland-s-saul-n748506

ユダヤ系の脚本家シッド・シルバーを熱演したパティンキン自身も、じつはユダヤ系の家庭に生まれました。
彼の一連のインタビューを読んでいると、エンターテインメント作品に出演する俳優として、自分が出演する作品や演じる役柄が社会に及ぼす影響についてつねに真剣に考えている使命感の強い人物であることが伺えます。
パティンキンがノミネートされている第69回エミー賞受賞式は、現地時間で9月17日に開催予定です。『シカゴ・ホープ』ですでに同賞を獲得しているパティンキンですが、今回も期待が集まります!

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吉野 潤子

翻訳・ライターです。刑事・諜報モノの海外ドラマをよく観ます。

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ドラマ大好き人間

2021/11/22 01:38

続きが~!?

5

「LUCIFER / ルシファー」

シンちゃん

2021/11/13 14:53

新シリーズに期待

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