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巨匠アキ・カウリスマキ監督、国際映画批評家連盟賞グランプリ!2度目の受賞

受賞スピーチで難民問題について触れたカウリスマキ監督 - Photo by Carlos Alvarez / Getty Images

 本年度の国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞グランプリに、フィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督『希望のかなた』が選ばれ、スペインで開催中の第65回サンセバスチャン国際映画祭で現地時間の22日、授賞式が行われた。カウリスマキ監督の受賞は、2002年の『過去のない男』に続いて2度目となる。

 同賞は FIPRESCIに所属する世界各国の映画批評家の投票によって選ばれるもので、1999年に設立。今年の投票には576人が参加し、1回目の投票でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンズ監督『ムーンライト』、ベルリン国際映画祭金熊賞のイルディゴ・エンエディ監督『オン・ボディー・アンド・ソウル(英題) / On Body and Soul』、そして『希望のかなた』の3作品に絞られた。決戦投票の結果、『希望のかなた』が見事グランプリを獲得。ベルリン国際映画祭では最高賞に本命視されながら惜しくも銀熊賞(監督賞)となったが、その金熊賞を受賞した『オン・ボディー・アンド・ソウル(英題) / On Body and Soul』を抑え、ベルリンの雪辱をも果たすこととなった。

 ステージに登壇したカウリスマキ監督は、スタンドマイクの高さが合わなかったことから、ロック歌手のようにスタンドごと持ち上げて挨拶。映画が難民問題を題材としていることから、カウリスマキ監督が「ヨーロッパはもはやヨーロッパではなくなった。私たちがアフリカや他の地域で起こっていることから背を向けるのであれば、私たちはもはや人間ではありません」と語ると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

 なお、カウリスマキ監督は本作を最後に映画製作の終了をほのめかしており、事実上の監督引退が取りざたされている。サンセバスチャン国際映画祭のオフィシャルインタビューでその件を問われると「皆、信じていないようだけど、映画製作をやめたいと思っている」と答えている。(取材・文:中山治美)

第65回サンセバスチャン国際映画祭は9月30日まで開催
映画『希望のかなた』は12月2日よりユーロスペースほか全国順次公開

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めるべ

2021/03/25 21:49

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