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クリスチャン・ベイル主演西部劇、あの日本人撮影監督も参加

クリスチャン・ベイルと再タッグを組んだスコット・クーパー監督

 クリスチャン・ベイルが西部劇に挑戦した話題作『ホスタイルズ(原題)/ Hostiles』について、スコット・クーパー監督が、11月27日(現地時間)、ニューヨークの近代美術館(MOMA)で開催された特別試写後のQ&Aで語った。

 本作は、1892年を舞台に、伝説の陸軍大尉ジョセフ(クリスチャン)が、死に瀕したシャイアン族の酋長とその家族を、部族の所有地まで護衛していくというストーリー。ジョセフは厳しい自然や敵対するコマンチ族に直面する中、道中に出会う女性ロザリー(ロザムンド・パイク)に惹かれていく。『クレイジー・ハート』『ブラック・スキャンダル』のクーパー監督がメガホンを取った。

 共同脚本家の ドナルド・スチュワートさんが、1999年に亡くなっていることについてクーパー監督は、「『ブラック・スキャンダル』の製作後に、エージェントから電話を受けたんだ。彼によると、スチュワート夫人が僕の作品を好きで、その中でも特に今作と同様にクリスチャンが主演した『ファーナス/訣別の朝』を気に入っていたそうなんだ。彼女は引っ越し中に、あるダンボール箱の中に西部劇の原稿を見つけたと言っていてね。僕は長年、西部劇を手掛けたかったんだけど、できていなかったから、その脚本を送ってもらうことにしたんだ」と制作の経緯を語った。また、ロッキー山脈を越える旅という、精神的にも、心理的にも辛いものが、映画に適しているとも思ったそうだ。

 劇中、クリスチャン演じるジョセフは、アメリカ先住民(ネイティブ・アメリカン)の言語を流ちょうに話していることに驚かされるが、本作には、多くのネイティブ・アメリカンのアドバイザーが参加していたそうで、「クリスチャンはシャイアン族のチーフ(酋長)からシャイアン語を教えてもらったんだ。映画の冒頭で、コマンチ族がロザリーの家族を襲うシーンがあるのだけど、どのようにコマンチ族が攻撃するのか、また、いかに殺すのかも教えてもらったんだ」と明かした。

 撮影監督には、そうそうたる作品を手掛けてきた日本人撮影監督マサノブ・タカヤナギ(高柳雅暢)が参加しており、その映像は、ジョン・フォード監督やラオール・ウォルシュ監督の西部劇作品をほうふつさせる本作。クーパー監督は、「もちろん僕ら(高柳とクーパー監督)は、この二人の監督の作品を観てきているし、インスピレーションも受けたけど、それと同様に今作は黒澤明監督作品や撮影監督ネストール・アルメンドロスが撮影した『天国の日々』などの影響も受けているんだ。だから、映画内の景色は息をのむほど綺麗だよ」と自信をのぞかせる。だが、高山での撮影は一筋縄ではいかなかったようで、「(撮影は)モンスーンシーズンで、雨だけでなく、クマやヘビなども出る時期だったんだ。毎日何が起きるか予測不可能だったよ」と苦労を明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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