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結局みんなベタが好き

斬新なアイディアならいいというわけではない

こういったベタなものがなぜウケるのか?
それは「面白いから伝統として定着している」からです。
少なくとも私はそう思います。
古典で言えばソフォクレスの『オイディプス王』などその典型だと思います。
読んだこと、観劇したことがある方は分かると思いますが『オイディプス王』は格調高い悲劇であると
同時に「先王殺人犯はだれか?」という謎を追求するミステリー、サスペンスの要素を多分に含んでいます。
『オイディプス王』は紀元前427年頃に書かれた作品ですが、現役バリバリの演目でもあります。
ミステリー、サスペンスものが物語としていかに訴求力があるかという実例ではないでしょうか。
「殺人犯は誰か?」はそもまま現代のテレビドラマにそのまま受け継がれる超が付くほどのベタ要素です。
「普遍的」とも言えるでしょう。

現代のトップクリエイターはそのことを骨の髄まで理解しています。
例えばジョナサン・ノーランはその非常に顕著な例だと思います。
兄で映画監督のクリストファーと共に多くの映画を手掛けヒットさせてきたジョナサンですが、
彼の書く脚本は表面的にはギミック満載で斬新です。
ジョナサン・ノーランがテレビに進出した『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』は
「すべての犯罪を検知するAI」という斬新な設定が登場しますが、よく中身を見るとシンプルかつ普遍的に出来ています。
同シリーズの内容を煎じ詰めると「危機的状況に陥った人を救出するサスペンス」です。
急に既視感が出てきませんか?

ジョナサンの「パッと見は斬新でも実はベタ」というスタイルは初期の頃にすでに確立されています。
ジョナサンが原作、兄のクリストファーが監督・脚本を担当した『メメント』は記憶を10分しか保てない前向性健忘症の主人公が10分単位で起きた出来事を逆行するサスペンスですが、これもギミックを除いて中身を煎じ詰めると「妻殺しの犯人を捜すサスペンス」です。

ジョナサンはマイケル・クライトン原作の『ウエストワールド』も評判になっています。
表面的にはギミック満載でも中身は普遍的な彼の作風は受け入れられやすいのでしょうね。

さて、最後に。
今回「ベタ」という表現を散々使いましたが、ベタであることは何も悪いことではありません。
ウケそうなベタ要素を満載にすれば面白いものが出来るわけではなく、ベタ要素を満載にしても
作った人間が間違えば出来上がるのは駄作です。
ベタのものを面白く作れるクリエーターは素晴らしい。
最後にそう主張して締めくくりとさせていただきます。

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ニコ・トスカーニ

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めるべ

2021/03/25 21:49

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5

「ベター・コール・ソウル」

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