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「高慢と偏見とゾンビに続け!」と熱かった米国出版界

「高慢と偏見とゾンビ」のまさかのヒットに米国出版界は色めき立ちました。そして、柳の下の2匹目のドジョウを狙って、似た系統のマッシュアップ小説が次々と出版されたのです。

★「ジェーン・スレイヤ」(Jane Slayre)

言わずもがなで、イギリスの小説家シャーロット・ブロンテの名作「ジェーン・エア」のマッシュアップ小説。

孤児として育ったジェーンは、ヴァンパイア、狼男、ゾンビを相手にして戦うたくましい女戦士になるという、なにをどうすればこれほど原作から離れられるのか、よくわからないのですが、うまく原文を換骨奪胎させつつ、小気味よい佳作に昇華させています。

http://www.simonandschuster.com/books/Jane-Slayre/Charlotte-Bronte/9781439191187

★「アンドロイド・カレーニナ」(Android Karenina)

タイトルだけで、ごはん3杯はいけそうなこの作品は、もちろん「アンナ・カレーニナ」を下敷きにしたものです。

ロボットや星間旅行が実現したディストピア的な世界を舞台に、切ない大人の恋が物語られます。アンナ・カレーニナやヴロンスキーといった、オリジナルの登場人物がそのまま本作にも登場します。

https://en.wikipedia.org/wiki/Android_Karenina#/media/File:Android_Karenina_Cover.jpg

★「ニャン身」(The Meowmorphosis)

フランツ・カフカの有名な短編「変身」の猫バージョン。主人公は、グレゴール・ザムザで変わりませんが、気がかりな夢から覚めた彼は「毒虫」でなく、「かわいい猫」に変貌しているのが決定的な違い。

http://www.quirkbooks.com/book/meowmorphosis

★シリーズ 「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら」(William Shakespeare's Star Wars)

シェイクスピアが、「スター・ウォーズ」の戯曲を書いており、21世紀の今になって発掘された、という設定の新発想の著作です(上記の書名で翻訳され講談社で刊行)。

マッシュアップ小説ではありませんが、シェイクスピアの文体だと「スター・ウォーズ」サーガが、こう紡がれるのだろうという、作者の妄想がうまく形になっています。米国では6冊刊行、うち2冊が邦訳済み。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062196420

こんなノリで、米国では高慢と偏見とゾンビ」の後を追うように、様々なマッシュアップ小説が刊行されました。どれも、そこそこ売れ話題になったのですが、元祖には勝てず、数年でブームは沈静化しました。もう少し流行が爆発してくれたら、映像化されるものも出てきたと思うのですが、残念ではあります。

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鈴木拓也

翻訳会社役員をスピンオフしたのち、フリーランスとなりました。当面、ライターの業務...

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