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「TRUE DETECTIVE/ロサンゼルス」ファーストインプレッション

http://www.hbo.com/true-detective/episodes/2/2-night-finds-you/index.html

「ロサンゼルス」と「二人の刑事」は、ストーリーのつながりは全くなく、作風のテイストでも共通点はほとんどありません(共通するのは、重苦しい雰囲気くらいです)。そのため、2作とも未見の人は、どちらを先に見始めても問題ない構成になっています。

タイトルに「ロサンゼルス」とあっても、メインとなるロケーションは、ヴィンチ市という(架空の)工業都市で、L.A.から連想される華やかなイメージとは違う殺風景な街です。

ヴィンチ市の行政官であったキャスパーが殺害され、その男に500万ドルの事業資金を託していた成り上がりの不動産開発業者のボス、フランクが動き出します。同時に、キャスパーの死体を発見した白バイ警官のポール、フランクに情報を提供している汚職刑事のレイ、郡保安官事務所のアニ刑事が、捜査に乗り出します。これらの人物のそれぞれの私生活も織り交ぜた重厚なドラマが、前作同様に「ロサンゼルス」でも展開されます。

メインキャストですが、まずレイ・ヴェルコロ刑事はコリン・ファレル(Colin Farrell)。ある事件がもとで離婚し、酒と麻薬と汚職に手を染めて零落しきった刑事を演じています。

http://www.hbo.com/true-detective/cast-and-crew/ray-velcoro/index.html

アニ・ベゼリデス刑事には、レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)。「ファック!」など悪態を連発して、完全に男勝りの、職務はできるも、家族に問題を抱えた役どころを好演。

http://www.hbo.com/true-detective/cast-and-crew/ani-Bezzerides/index.html

白バイ警官ながら、キャスパーの第一発見者とのことで合同調査班に加わったポール・ウッドルーには、テイラー・キッチュ(Taylor Kitsch)。人生の何がそんなに面白くないのか、常に苦悩の表情を貼りつかせたイケメンコップで最後まで通します。

http://www.hbo.com/true-detective/cast-and-crew/paul-woodrugh/index.html

裏稼業から足を洗って、まっとうな不動産開発業者になろうとあがくも、深みにはまっていくフランク・セミョンを演じるのは、ヴィンス・ヴォーン(Vince Vaughn)。

http://www.hbo.com/true-detective/cast-and-crew/frank-seymon/index.html

さて感想ですが、正直に言いますと「二人の刑事」には、クオリティ面でちょっと及ばないかな、と。仮に、前作と比べるという酷なことをしないで、単体で見ても、少々厳しいものを感じます。ですが、これは俳優陣のせいでなく、設定と脚本の問題だと思います。

確かに「二人の刑事」の方は、怪演を通り越して、神演技といってもよかったマシュー・マコノヒーという存在があります。これが、「二人の刑事」の退屈な最初の数話を、乗り切る力を与えています。

このTVドラマは両エピソードとも、どちらかと言えば「8時間ものの映画」という体裁で、作り手は各話ごとに盛り上げて、視聴者に次週放送への期待をつなげる、という配慮はなーんもしていません。それは覚悟していましたが、登場人物がどれも魅力ない設定で、ストーリーラインも平凡で、単に気分がずしりとヘビーになるだけの映像が何話も繰り返されるとキツい。

特にレイ刑事は、粗暴な性格から子供にはうとまれ、親権も失いかけ、そのうっぷんを晴らすかのように、酒とクスリと職務に溺れる姿をえんえん見せつけます。ですが、これはもはや米国映画・ドラマのテンプレートと化した「よくある刑事」だということを、脚本家は気づいていないのでしょうか。他の人物も、暗い過去と心の闇を抱えているのはよしとして、物語を推進させるエネルギーへと転化されないのが、苦しいところです。

ただ、中盤で、「ロサンゼルス史上最悪の銃撃戦」が起き、これを機にレイ刑事は退職してフランクの手下になる(一時的ですが)という、目が醒めるような展開があり、「お、ここから面白くなるか」と期待しましたが、すぐに元のトーンに戻ってしまいます。

最後の最後で視聴者になにかしらカタルシスを与える、劇的なことが起きるのか?このあたりが、本作を最終評価するポイントになるかと思いますが、さて?

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鈴木拓也

翻訳会社役員をスピンオフしたのち、フリーランスとなりました。当面、ライターの業務...

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2021/08/28 19:42

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