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『シャーロック』キャストにお土産を渡すとどうなる?【川合亮平の英国コラム】

こんにちは、川合亮平です。

僕はいわゆる“セレブリティ”と呼ばれる方々への取材のお仕事をたまにさせていただきます。

そういう時、自分の中の個人的な”お約束”が1つあるんです。

それは「手土産を持参する」こと。

その行為が取材者(インタビュアー)としてどれだけポピュラーなものなのか、または不必要なものなのか、そのあたりの一般論は分かりかねるのですが、

個人的に「時間をとってくださってありがという」という意味のお土産なんです。

まあ少しいやらしい魂胆をあえて明かすなら、最初に賄賂を贈ることである程度はテンションが上がって、その分良い話を聞かせてくれるのではないか、というウラ動機も確かにあるにはあるのですが。

今回のコラムでは『シャーロック』の制作陣・キャスト全員インタビューをさせていただい際のお土産エピソードを書いてみます。

その時、ロンドンのキングスクロス駅の近くのとある4つ星ホテルの会議室に僕が持参したのは、英語版の漫画シャーロックでした。↓↓↓

バイリンガル版 SHERLOCK 死を呼ぶ暗号 | Jay., スティーヴン・モファット、マーク・ゲイティス |本 | 通販 | Amazon

この書籍のことを既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、一応簡単に説明しておくと、英語版漫画シャーロックは、BBCドラマ『シャーロック』公認の日本語の漫画が元々ありまして、それを再度(?)英語に直した、という書籍です。

僕が知る限り、日本語版も英語版も基本的には日本でしか売られていない商品。
(ちなにみ、僕は英語版の巻末コラムを書かせていただいています)

この書籍をお土産としてプレゼントしたところ、
『シャーロック』の制作陣・キャストの方々は皆さんこの書籍の存在を知らなかったようで、自分が漫画のキャラクターとして描かれているという事実に一様の好反応を示してくださいました。

僕としては内心「よっしゃ」だったのですが、そこをスタートラインとして、それぞれの個別の反応を以下に書いてみます。

ベネディクト・カンバーバッチさんの場合

CARDIFF, WALES - APRIL 25: Benedict Cumberbatch spotted during filming for the third series of BBC show Sherlock at a property on Cyncoed Road on April 25, 2016 in Cardiff, Wales. (Photo by Matthew Horwood/GC Images)

カンバーバッチ氏が目の前に現れた時の第一印象は「でかい!」でした。

オーラも含めて、だと思いますが、存在感のボリュームがとにかくすごかった。

カンバーバッチさんの『漫画シャーロック』への反応は、彼の真面目な性格を反映するものだったんです。

「わぁ、これいいねぇ。これを読み返してもう一度初心の頃の役作りを勉強し直さないと」

真面目っ!

ちなみにこのインタビュー取材はシーズン4撮影終了間際に行われたのですが、プレゼントした漫画はシーズン1エピソード2の巻でした。
だからベネディクト氏はこのような発言をなされたんですね。

それにしても、真面目っ!!

マーティン・フリーマンさんの場合

LONDON, ENGLAND - SEPTEMBER 22: Martin Freeman seen at BBC Radio 2 on September 22, 2017 in London, England. (Photo by Neil Mockford/GC Images)

とてもマーティンさんらしい反応をいただくことができました。

まず、すごく丁寧に真摯にお礼を述べてくださり、その後すかさず、

「えっと、日本からはこのお土産か。。。他の国からはどんなお土産がもらえるんだろう?」

(室内”ドカン”)

僕の”つかみ”を使って、自身のパーフェクトなつかみに消化してしまう高度なテクニック、羨望の眼差しで見つめざるを得ませんでした。

この時の取材は、スター1人に対して各国のジャーナリスト5、6名だったので、こういう発言が出たのですが、

礼儀とユーモアを短時間の間にきっちりとアウトプットしてくれるマーティン節が体験できて、ファンの僕としては至極の体験でした。

あ、もちろん、他の国からのプレゼントはなかったんですけどね。

アマンダ・アビントンさんの場合

LONDON, ENGLAND - APRIL 27: Amanda Abbington seen leaving BBC Radio 2 on April 27, 2018 in London, England. (Photo by Neil Mockford/GC Images)

アマンダさんは見たまま、というか、裏表がなくあっけらかんとしていて、地に足のついた素敵な女性でした。

「面白そうね!うちの子供たちが漫画大好きだから家に帰ったら早速彼らに渡すわ、どうもありがとう」

という、嘘偽りない、というか、聞いた人を嬉しくさせるコメントをいただきましたよ。

マーク・ゲイティスさんの場合

LONDON, ENGLAND - APRIL 14: Mark Gatiss attends the 'In Conversation: Mark Gatiss on Ghost Stories' photocall during the BFI & Radio Times Television Festival 2019 at BFI Southbank on April 14, 2019 in London, England. (Photo by Jeff Spicer/Getty Images)

実はマーク・ゲイティス氏にインタビューをさせていただいたのはこの時が3回目で、

その時から数年をさかのぼった2回目の時には、同様の漫画シャーロックの別の巻「シーズン1エピソード1」をプレゼントさせていただいたんです。

「あ、どうもありがとう。これ、前にもらったけど、(表紙を見て)あ、今回は“The Blind Banker”か。嬉しいな」と言いながら、しばし書籍に目を通されていました。

前のプレゼントを覚えてくださっていたのは嬉しい!
そして、書籍に目を通しているときの眼光に一流のクリエーターならではの集中力が感じられて、僕としてはそれがとても貴重な体験でした。

スティーブン・モファット氏・マーク・ゲイティス氏の場合

WEST HOLLYWOOD, CA - SEPTEMBER 22: (L-R) Producers Beryl Vertue, Steven Moffat, Mark Gatiss and Sue Vertue attend the BAFTA LA TV Tea 2012 presented by BBC America at The London Hotel on September 22, 2012 in West Hollywood, California. (Photo by Kevin Winter/BAFTA Tea 2012/Getty Images for BAFTA)

時間を少しさかのぼって、前述の、マーク・ゲイティス氏取材2回目のエピソードを。

その時は、完全個別取材で、制作総指揮のマーク・ゲイティス氏、スティーブン・モファット氏、そしてプロデューサーのスー・バーチュー氏のお三方対僕、という構図でした。

ロンドンのとあるホテルで行われたんですが、この時僕が持参したのは、前述の漫画第1巻、そしてウィスキー(小瓶)。
このセットをお三方それぞれへプレゼントしました。

なぜウィスキーかというと、当時、マーティン・フリーマン氏出演のサントリーウィスキーのCMが日本で流れており、その話題を“つかみ”として、超ヒットドラマの天才制作陣の方々と、ひと盛り上がりしてみたいものだ、という魂胆があったからなのです。

現場で、実際にギフトを彼らに渡しながらマーティンのウィスキーのくだりを説明したところ・・・、

「え!そうなの!?全然知らなかったよー。彼、裏で色々やってるんだな。そんなこと全然教えてくれないもの。稼いでるよねぇ、はっはっは。今度会ったらこのことつっこんでやろう。」

と僕の魂胆が見事に的中し、ひと盛り上がり、いや、ふた盛り上がりくらいは軽く演出することができました。

僕はすかさずスマホのYoutubeにアクセスし「これが例のCMです」と、彼らに手渡しました。

「へーー、はっはっは!面白いねー!」

と更に盛り上がり、取材の時間がどんどんなくなっていく、という本末転倒、いや、そうじゃなくて、限られた時間でしたが、かなり良い雰囲気でインタビューをすることができたのでした。

次回もしこのような機会があれば何を持参しようかな?と妄想してます。

川合亮平でした。

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monogusatarou

2019/10/31 22:51

このようなテーマのコラムは初めてですが、とても面白いものでした。
これからも楽しい英国コラムを期待しています。

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川合亮平

通訳者・翻訳者。 東京在住 関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の...

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