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【祝!映画公開】ウディ・アレンのロンドン

ウディ・アレンといえば、映画『アニーホール』『マンハッタン』などでもおなじみ、ニューヨークを舞台に数多くの作品を作り出した、生粋のニューヨーカーの映画監督です。
彼は一時期、映画の舞台をニューヨークからヨーロッパへ移した時代がありました。アメリカ人ウディ・アレンの目に映るロンドンは、私が見慣れたロンドンとはだいぶ違っていて、映画を見るたびに「なるほど~、彼にはあの風景がこう映るのね」と、思ったり。
映画のストーリーはシリアスあり、コメディあり。アメリカが舞台の映画と大きく違うところは、いずれもイギリスの階級制度がポイントとなっているところでしょうか。

NEW YORK, NY - OCTOBER 19: Elle Fanning seen on location for Woody Allen's untitled movie in Tribeca on October 19, 2017 in New York City. (Photo by James Devaney/GC Images)

ウディ・アレン監督の最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のエル・ファニング、ジュード・ロウ

『マッチポイント』(2005年)

Jonathan Rhys-Meyers, Scarlett Johansson and Woody Allen (Photo by Jon Kopaloff/FilmMagic)

ウディ・アレンの作品で、初めて全編ロンドンで撮影された映画です。テート・モダン、ブラックフライヤーズ・ブリッジ、通称“ガーキン”と呼ばれるロイズビルなど、まるでロンドンを観光しているかのような名所が次々と登場します。
ストーリーは、アイルランド出身のプロテニスプレーヤーのクリス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)が、野心のままにのし上がろうとする様子をシリアスに描いています。この映画で初めてキャスティングされた、スカーレット・ヨハンソンの美しいこと!


『タロットカード殺人事件』(2006年)

前作『マッチポイント』に続いて、スカーレット・ヨハンソンを起用したサスペンス・コメディです。ハンサムで大富豪の貴族としてヒュー・ジャックマンが出演しています。ロンドンを舞台にしたウディ・アレン映画で唯一、ウディ・アレン自身がマジシャン役で出演しています。


CANNES, FRANCE - MAY 12: Director Woody Allen and actress Scarlett Johansson attend the premiere of the film

『ウディ・アレンの夢と犯罪』(2007年)


『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』に続く、「ロンドン三部作」の最後を飾る、兄弟のクライム・ドラマ。兄役はスコットランド出身の俳優、ユアン・マクレガー、弟役はアイルランド出身の俳優コリン・ファレル。前作とはうってかわったシリアスな内容で、イギリスの労働者階級の人々のリアル・ライフを描いています。

Ewan McGregor during Ewan McGregor on Set of Woody Allen's Untitled Summer Project - July 21, 2006 at Paddington Railway Station in London, Great Britain. (Photo by Richard Jones/FilmMagic)

VENICE, ITALY - SEPTEMBER 02: Actors Ewan McGregor, Hayley Atwell, director Woody Allen and actors Colin Farrell arrives by boat to attend the Cassandra's Dream Photocall during Day 5 of the 64th Annual Venice Film Festival on September 2, 2007 in Venice, Italy. (Photo by Daniele Venturelli/WireImage)

『恋のロンドン狂騒曲』(2010年)

アンソニー・ホプキンス演じる主人公のアルフィが、ある日突然中年更年期?にかかり、長年連れ添った妻と離婚後、若いアメリカ女性と再婚。捨てられた妻は占いと予言を信じて生きていくことに。人生のほろ苦さ、皮肉を感じるラブ・コメディです。映画『ハンナとその姉妹』(1986年)を思わせるような、複数の夫婦、カップルの葛藤劇のロンドン版!? 現在より、少し昔のロンドンの風景が懐かしい感じです。


LONDON, ENGLAND - AUGUST 13: Sir Anthony Hopkins and Lucy Punch seen on set during filming for Woody Allen's latest film currently entitled Wasp 09 in Mayfair on August 13, 2009 in London, England. (Photo by Jeremy Brett/FilmMagic)

CANNES, FRANCE - MAY 15: (L-R) Actors Josh Brolin, Gemma Jones, Naomi Watts, writer/director Woody Allen and Lucy Punch attend the 'You Will Meet A Tall Dark Stranger' Photocall held at the Palais des Festivals during the 63rd Annual International Cannes Film Festival on May 15, 2010 in Cannes, France. (Photo by Venturelli/WireImage)

<おまけ> ウディ・アレンのヨーロッパ映画

『それでも恋するバルセロナ』(2008年)

ロンドン三部作映画の後、舞台はヨーロッパ大陸へ。
スペインのバルセロナを訪れたアメリカ人の女性2人が、スペイン人の画家に惹かれ同棲を始めたところ、画家の妻が乗り込んできて・・・、というラブありコメディありのストーリー。アメリカ人女性のひとりを、スカーレット・ヨハンソンが演じています。彼女は、『マッチポイント』、『タロットカード殺人事件』に続いて、3度目のウディ・アレン作品の出演。画家の妻にはスペインの女優ペネロペ・クルス、画家役は、実生活でも夫であるハビエル・バルデム。ふたりが争うシーンが見ものです。ペネロペ・クルスはこの映画で、アカデミー賞助演女優賞を受賞しました。


Emily Mortimer, Woody Allen, Jonathan Rhys-Meyers and Scarlett Johansson (Photo by J. Vespa/WireImage)

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)

NEW YORK, NY - MAY 17: Director Woody Allen attends The Cinema Society & Thierry Mugler screening of

婚前旅行で訪れたパリで、作家志望の主人公の男性がいつの間にか1920年代のパリにタイムスリップして女性と知り合い、パリのカフェで、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、ルイス・ブニュエル、マン・レイといった当時の華やかな文化人、有名人たちに出会います。
私はこの時代の文化が大好きなので、この映画がとてつもなくお気に入り!ウディ・アレンは1920年代を映画の設定でよく使うので、これはウディの憧れも入っているのでは?


CANNES, FRANCE - MAY 11: (L-R) Adrien Brody, Cannes Film Festival President Gilles Jacob, Owen Wilson, Lea Seydoux and Woody Allen attend the Opening Ceremony and

カンヌ映画祭で、自撮りするオーウェン・ウィルソン(中央)とウディ・アレン(右)

『マジック・イン・ムーンライト』

カンヌ映画祭でのエマ・ストーンとウディ・アレン

CANNES, FRANCE - MAY 15: Emma Stone and Woody Allen attend a photocall for the film 'Irrational Man' during the 68th annual Cannes International Film Festival on May 15, 2015 in Cannes, France.PHOTOGRAPH BY John Rasimus / Barcroft Media (Photo credit should read John Rasimus / Barcroft Media via Getty Images)

1920年代の南仏を舞台にした、ロマンティック・コメディ。コリン・ファースが主役ということで、劇場公開前から、楽しみにしていました。世界的に有名なマジシャン(コリン・ファース)が、霊能者(エマ・ストーン)のインチキを見破るために、コート・ダジュールを訪れますが、なぜか霊能者を好きになってしまい・・・、というストーリー。
ウディ・アレンのお得意とする、マジックやスピリチュアルな世界に興味がもてない私でも、とっても楽しい映画でした。ラブ・コメだから、アレって思うような展開にも無理がなかったのかもしれません。


素顔のウディ・アレンは?

ウディ・アレンというと、内向的、気難しい、インテリ、オタク、というイメージ? 彼をインタビューした映画『映画と恋とウディ・アレン』(2012年)や評論集などを読むと、子供の頃からいたずら好きで活発だった一面もあり、スポーツが好きで、今でもバスケットボールや野球観戦が趣味。実はポジティブな性格でもあるそうです。
ウディ・アレンの映画初脚本&出演作『なにかいいことないか子猫チャン』(1965年、ピーター・オトゥール主演のコメディ。バート・バカラックの音楽が最高!)は、舞台がパリ。実は初めの映画から、ウディ・アレンはヨーロッパに縁があったんですね。

Woody Allen attends the Dallas Mavericks vs New York Knicks game at Madison Square Garden on February 2, 2011 in New York City. (Photo by James Devaney/WireImage)

バスケットボールの試合を観戦中のウディ・アレン

MILAN, ITALY - JUNE 28: Woody Allen & The Eddy Davis New Orleans Jazz Band perform at Teatro degli Arcimboldi on June 28, 2019 in Milan, Italy. (Photo by Rosdiana Ciaravolo/Getty Images)

趣味のクラリネットはプロ級。2019年、イタリアでジャズバンドとライブ

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コセキユミ

フリーランス・ライター/英国文化研究家 美学校考現学研究室にて、赤瀬川原平先生に...

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