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本日お誕生日ステファノ・アコルシ
『マッツ・ミケルセンのメン&チキン』(2015)https://www.imdb.com/title/tt3877674/mediaviewer/rm1834426112?context=default&ref_=tt_pv_md_2
「〇〇の至宝」という言葉をよく耳にするようになった。
野球界では数年前に‘‘キューバの至宝’’という助っ人外国人選手が日本へとやってきて、思うような活躍ができなかったのも記憶に新しい。
それだけ「至宝」と呼ばれる重圧は凄まじいのだ。
しかしながら、演劇界における「至宝」の中には、その名に恥じない活躍を魅せている名優がいる。
その一人が、‘‘北欧の至宝’’ことマッツ・ミケルセンである。
近年、マーベル映画『ドクター・ストレンジ』(2016)や「スター・ウォーズ」シリーズ初のスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)など、ハリウッドの超大作映画で存在感を放っている国際派俳優だ。
プロのダンサーとしてショービジネスの世界に足を踏み入れ、その後、1996年のニコラス・ウィンディング・レフン監督の『プッシャー』で映画デビュー。
2006年には『007 カジノ・ロワイヤル』で悪役ル・シッフルを演じたことで広く知られるようになった。
それ以降の活躍ぶりというのはすでにご存じの方も多いことだろう。
しかしながら、意外にもハリウッド映画以外でのマッツの演技を観たことがないというファンが多いのも事実。
ここでは、そんなファンのためにハリウッド映画ではない印象的な3作品を紹介しよう。
『ザ・ドア -交差する世界-』(2009)
https://www.imdb.com/title/tt1223934/mediaviewer/rm388626944?ref_=ttmi_mi_all_pos_2
すでに世界的知名度を得ていたマッツが2009年に出演した、ドイツ映画『ザ・ドア -交差する世界-』は、画家のダヴィッド(マッツ・ミケルセン)が浮気中に一人娘を事故で失ってしまい、失意の底に落ちてしまうことから始まる。
その5年後、妻とも別れ、全てを失った彼はひと思いに死んでしまおうと、娘が死んだプールに身を投げるが、友人に助けられる。
そんな中、たまたま見つけた蝶の後を追った彼は、ある‘‘扉’’を見つける。
その扉の先は5年前の‘‘あの事故’’が起きた日へと繋がっており、彼は娘を助け出そうとする。
まるで「マッツ・イン・ワンダーランド」とでも言おうか、蝶の後を追い、マッツがパラレルワールドに足を踏み入れるのだ。
全体を通して、パラレルワールドに足を踏み入れた男の心情を見事に表しているし、ミステリアスかつサスペンスフルなストーリー展開が功を奏し、惹きつけられずにはいられない作品に仕上がっている。
『ザ・ドア -交差する世界-』(2009)
https://www.imdb.com/title/tt1223934/mediaviewer/rm599603712?ref_=ttmi_mi_all_sf_9
マッツは自分の立場に苦悩する役柄を見事に演じ切っており、根は良き人間であるにもかかわらず娘を死なせてしまった罪悪感に苦しみ、とてつもない哀愁を漂わせる。
そして、過去と未来の自分の演じ分け、良き父親、夫であろうとする姿など、その表現力の高さこそが、‘‘至宝’’と呼ばれる所以なのだろう。
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