UNITED STATES - JANUARY 10: THE INVADERS - (pilot) - Season One - 1/10/67, Roy Thinnes starred as David Vincent, who discovered that the Earth was being invaded by beings from another planet. These beings took human form, and were virtually undetectable from human beings., (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)
UNITED STATES - JANUARY 10: THE INVADERS - (pilot) - Season One - 1/10/67, Roy Thinnes starred as David Vincent, who discovered that the Earth was being invaded by beings from another planet. These beings took human form, and were virtually undetectable from human beings., (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)
1967~1968年にアメリカのネットワーク局ABCで放送され、日本でも同年(昭和42年)に現在のテレビ朝日系列で放送されたドラマ『インベーダー』。あの名作ドラマ『逃亡者』(’63~’67)を大ヒットさせた製作者クイン・マーティンが、SF版『逃亡者』として企画した作品でした。
主人公は青年建築家デヴィッド・ヴィンセント(ロイ・シネス)。仕事帰りにたまたまUFOの着陸を目撃してしまったデヴィッドは、人間に化けたエイリアンが秘かに地球侵略計画を進めていることを知ります。この目前に迫った危機を世界に知らせねばならない。そう考えたデヴィッドは警察や軍当局に訴え出ますが、しかし「狂人」とのレッテルを貼られて誰からも信じてもらえず、そればかりか彼の存在に気付いたエイリアンたちから命を狙われるようになります。かくして、異星人の地球侵略を証明するための決定的な証拠を探し求めて全米を旅するデヴィッド。しかし、行く先々には人間のふりをしたエイリアンたちが待ち構えており、デヴィッドはいつ終わるとも知れぬ孤独な戦いを強いられることになる…というわけです。
確かにストーリーのベースは『逃亡者』そのまま。『逃亡者』の主人公リチャード・キンブルは殺人犯の汚名を着せられ、身の潔白を証明するために全米各地を逃亡したわけですが、本作のデヴィッド・ヴィンセントはエイリアンの地球侵略を証明するために逃亡を続けるわけです。毎回デヴィッドはUFOの仕業と考えられる怪事件の起きた場所を訪れ、そこでエイリアンにつながる手がかりを掴もうとするわけですが、そんな彼の前に地元の有力者や善意の市民に成りすましたエイリアンたちが立ちはだかります。誰が敵で誰が味方なのか分からない。この不安と恐怖こそが本作の真髄。当時のテレビドラマとしては結構ショッキングなバイオレンス・シーンや特撮パニック・シーンも見どころです。
ちなみに、ちょうど当時のアメリカはちょっとしたUFO騒動の真っ只中でした。発端は’66年にウェスト・バージニア州ポイント・プレザントで連続発生した未確認生物モスマンとの遭遇事件。「赤い目を持つ巨大な鳥」とされたモスマンは、当時付近でUFOの目撃情報が相次いでいたこともあり、宇宙人のペットではないかとも噂され、’67年には米空軍が民間にUFO調査を依頼する事態にまで発展しています。そんなタイムリーな話題もあってか、番組スタート当初は視聴率も好調だったものの、長続きせずシーズン2でキャンセルされてしまいました。それゆえ、最後までエイリアンの全貌が明かされなかったのは惜しまれます。
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