ドラマ『名探偵ポワロ』や『ミス・マープル』の時代設定は、1930年代。私はイギリスのアンティーク好きなので、ドラマを見ているとストーリーと同じく、画面に登場するインテリアも気になります。
しかし同じ年代でも、ポワロはロンドンの都会暮らし。当時流行したアールデコ様式のモダン・インテリアに囲まれて暮らしています。一方ミス・マープルはロンドンから25マイル(約40キロ)離れたセント・メアリ・ミード村で、カントリー・スタイルの暮らしを楽しんでいます。同じような時代を生きていても、ぜんぜん違うライフ・スタイルなので、インテリアもまったく違ったものになっています。
東京・目黒にある「ジェオグラフィカ」では、イギリスのアンティーク家具やインテリア用品を展示販売していています。たくさんの商品がある中、ポワロが使っていそうな家具や、ミス・マープルの家にありそうなアンティークを探してみました。
イギリスではクリスマスに飲む「エッグノッグ」のビンテージ牛乳瓶も販売中
ジェオグラフィカは、目黒通り沿いに建つ、アンティーク家具とインテリア、雑貨の専門店です。オープンは16年前、現在では「目黒インテリア・ストリート」と呼ばれるこのエリアのアイコン的存在で、いろいろなイベントなども開催しています。
ジェオグラフィカの1階には現在、大きなクリスマス・ツリーがディスプレイされ、クリスマス・セールもおこなわれています。家具以外にも陶磁器や銀器、印刷物などのアンティーク小物やファブリック、イギリス関連の書籍や雑誌なども販売されています。
カントリー・スタイルの家具がいろいろある
2階にはイタリアン・カフェレストラン「イル・レヴァンテ」が入っており、ランチタイムには地元の人々でにぎわう、人気のお店です。2階には、カントリー・スタイルのオールド・パインの家具やインテリアがいろいろとあり、ミス・マープルが暮らす小さな村にありそうなものが、いろいろとディスプレイされています。
ウインザー・チェア(左)55000円、アーム・チェア(右)77000円
教会で使われた、チャペルチェアー33000円
背もたれの後ろには、聖書をいれるスペースがあるのが特徴
セント・メアリー・ミード村の学校にありそうな、ライティングデスク66000円
手動ミシン41800円(テーブルは別売)
3階はアールデコ様式のインテリアと家具があり、当時の書斎のようにディスプレイされています。まるでポワロのオフィス?私がとくに気に入ったのは、卓上にあった電話機とペン・スタンド。19世紀に発明された電話が、一般の人々に使われるようになったのがこの頃。今ではダイヤル式すらも珍しい存在です。アンティークとして状態もよいので、ちょっといいお値段です。
アールデコ・スタイルの書斎のディプレイ
私のお気に入りは、電話機85800円とペン・スタンド
典型的なアールデコ・デザインのマホガニー製ブックケース258500円
アールデコのデザインの特徴は、「直線と曲線デザインの美しさ」。当時工業デザインが流行し始め、こうしたデザイン様式がもてはやされました。それと新素材の発明。プラスティックはこの頃に発明され、当時は「ベークライト」と呼ばれていました。
アンティークの家具やインテリアは現代のものと比べたら、使いづらく、機能的でないかもしれません。しかしそれを上回る魅力というか、たたずまいがあります。ぜひドラマの中でも、ミス・マープルやポワロ、ミス・レモン、ヘイスティングス、ジャップ警部の背景にあるインテリアにもご注目くださいね。
ジェオグラフィカは、インテリアストリート目黒通りに面した西洋アンティークの総合ショップです。B1F~3Fまでの広い売場には、英国のアンティーク家具を中心に、ヨーロッパのアンティーク雑貨、照明、アクセサリーや古書など、品質にこだわった選りすぐりの商品が所狭しと並びます。
アンティーク家具をインテリアの実用的なアクセントとして取り入れていただくためのアイデアがきっと見つかります。
ジェオグラフィカでは長年のアンティーク家具の修復の経験を生かした特注家具の製作や、インテリアコーディネート、住宅リフォームなどのご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
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