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【海外ドラマFLASHBACK】『刑事バレッタ』~ハードなバイオレンス満載の'70年代刑事ドラマ

<容赦なく悪人を追いつめる愛すべき暴力刑事バレッタ>

BARETTA - "Death on the Run" (A.K.A., "The Cold Breath of Death") - Airdate: March 17, 1976. (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)ROBERT BLAKE

‘69年に就任したニクソン大統領の経済政策や増大するベトナム戦争の費用、そして世界経済をパニックに陥れた’73年の「オイル・ショック」などによって、一般庶民が経済不安に脅かされた’70年代のアメリカ。都市部では急速に犯罪が増加し、おのずと治安も悪化することになりました。そうした中、犯罪者を問答無用で成敗していく『ダーティハリー』(’71)や『狼よさらば』(’75)のような犯罪映画が観客から喝さいを浴び、その流れを受けてテレビ界でも『刑事コロンボ』に『刑事コジャック』、『警部ダン・オーガスト』、『女刑事ペパー』、『刑事スタスキー&ハッチ』のような、型破りでユニークな刑事ドラマが人気を集めました。まあ、コロンボだけはちょっと毛色が違って、犯罪ドラマというよりも古典的な推理ドラマと呼ぶべきだと思いますが、いずれにしても、’70年代アメリカの刑事ドラマは多かれ少なかれ当時の社会不安を反映しており、登場する刑事たちもタフでワイルドでクレイジーなキャラクターが多かったように思います。

BARETTA - "The Fireman" - Airdate: October 8, 1975. (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)ROBERT BLAKE;HECTOR ELIZONDO

そうした中でも、特にクレイジーだったのが『刑事バレッタ』(‘75~’78)と言えるでしょう。舞台は所在地不明の架空の町。殺人課の刑事バレッタ(ロバート・ブレイク)は短気で喧嘩っ早くで気性が荒く、クソ真面目な上司シラー(ダナ・エルカー)とはいつも衝突してばかり。ボクシングが得意で腕っぷしも強く、悪人を捕えるためなら手段を厭いません。暴行したり罠にはめたりなんぞ朝飯前。彼の行くところ血と弾丸の雨が降りまくります。それでいて、女性の扱いが上手いプレイボーイで、猛烈な早口でダジャレを連発するようなお茶目キャラ。とにかくいつもテンションが高い(笑)!なおかつ、実は変装が得意な潜入捜査のプロで、ある時はホームレスに、ある時はオネエ系のデザイナーに、はたまたある時はメキシコ人のギター弾きにといった具合に、ありとあらゆる変装術を駆使して敵の裏をかいていきます。そんな彼にとって唯一の親友がオウムのフレッド。両親を早くに亡くしたり、結婚を考えた最愛の女性を殺されたりと哀しい過去を持つバレッタ。フレッドと2人(?)でボロアパートに暮らしており、素顔は孤独で繊細で優しい男でもあるわけです。

BARETTA - "Count the Days I'm Gone" - Airdate: November 26, 1975. (Photo by Walt Disney Television via Getty Images Photo Archives/Walt Disney Television via Getty Images)ROBERT BLAKE;"LALA" AS FRED THE COCKATOO

そんな憎めないチャーミングな暴力刑事バレッタが、犯罪組織のボスから南米の麻薬王、汚職政治家から連続殺人鬼に至るまで、あらゆる悪人を容赦なく徹底的に追いつめて逮捕していきます。当時のテレビ・ドラマとしてはかなりハードなバイオレンス描写も盛りだくさん。それこそ『ダーティハリー』シリーズのファンにはたまらないかもしれません。また、バレッタをはじめとする登場人物たちの描き込みが丁寧で、社会の底辺に生きる人々の悲哀を浮き彫りにする脚本も非常にクオリティが高い。クリエイターを務めたのは『ロックフォードの事件メモ』や『特攻野郎Aチーム』、『21ジャンプ・ストリート』、『ザ・コミッシュ』などの名作を生んだヒットメーカー、スティーブン・J・キャネル。アメリカでは4シーズンに渡って放送され、バレッタ役のロバート・ブレイクはゴールデン・グローブ賞の主演男優賞に輝きました。

どれだけハマってる?「シカゴ・シリーズ」ドハマリ度クイズ
次のページ : <キャラ解説>

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hidehisa-n

2021/05/02 19:29

主題歌はサミー・ディヴィス・ジュニア。忘れられない名曲だったなあ。確か、原作の文庫がハヤカワ文庫に入っていたはず。

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なかざわ ひでゆき

'21年でキャリア30年目を迎えた映画&海外ドラマ・ライター。旧ソ連モスクワ育ち。日...

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sahh

2021/07/22 18:41

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5

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