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きっかけは『七人の侍』 日系アメリカ人が描く三船敏郎さんのドキュメンタリー

三船さんが演じた宮本武蔵に憧れたと語るスティーヴン・オカザキ監督

 ニューヨークのドキュメンタリーの祭典「DOC NYC」で上映された新作『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』について、スティーヴン・オカザキ監督が11月19日(現地時間)、ニューヨークのジャパン・ソサエティーにおける単独取材で語った。

 本作は、日本映画界が生んだ最高のコンビ、故・黒澤明監督と三船敏郎さんの映画製作への思いと言葉で表せない彼らの絆を中心に、三船プロダクションの経営ぶりや親交のあった俳優やスタッフへのインタビュー、そして名作『羅生門』『七人の侍』『用心棒』などの映像を織り交ぜながら描いたドキュメンタリー。

 製作のきっかけについて「僕はL.A.の日系アメリカ人のコミュニティーの中で育ち、そこのコミュニティーセンターで初めて黒澤監督の『七人の侍』を観た。それは壁に垂れ下がったベッドシーツに、借りたプロジェクターの映像を映し出したもので、特に最後の雨の中で戦っているシーンや馬が泥にはまっている力強い映像が記憶に残っている。その後、1960年代のL.A.には松竹や東宝映画を上映する劇場がそれぞれ建設され、そこではせんべいや緑茶が振る舞われ、そんな時に三船さんが演じた宮本武蔵に憧れた」と明かしたオカザキ監督。さらに、かつて三船プロダクションに勤務した人物で、『十三人の刺客』の製作者でもある中沢敏明が製作を勧めてくれたという。

 三船さんは、戦時中に八日市飛行場の第7中隊の上等兵として炊事担当を任され、特攻隊として戦地に向かう若者に食べ物を振る舞っていた。「彼は戦時中のことや自身のキャリアについて、(ジャーナルのようなものを)短めに記していたり、酒の席で満州時代の話や戦争体験などを話したりしていて、彼の頭の中には常に当時の記憶があったはずだ。僕はその体験が撮影現場での彼をより謙虚にさせ、クルーに対しても誠実な人物にさせたのだと思う」と語った。

 『赤ひげ』以降、黒澤監督の監督作品に三船さんが出演しなかった理由について、「三船さんが、その後も黒澤監督と仕事をしたいと思っていた証拠はある」というオカザキ監督。続けて「ただ問題だったのは、彼は自身のプロダクションを持っていたことだ。そのため、もし黒澤監督の仕事に関わっても、長期の仕事をできなかったのかもしれない。黒澤監督の製作期間は、通常の日本映画とは異なっていたからね。つまり、三船さんにはプロダクションのスタッフやクルーをサポートする義務があり、それが困難だったと思う」と彼なりの見解を語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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2021/08/28 19:42

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